花粉症にメチル化カテキン

立春が過ぎ、暦の上では春です。春といえば、花粉症の季節です。早い方では1月ころから症状が出始める方もいます。目のかゆみや鼻水、体まで痒くなるなど、つらい花粉症に悩む方にぜひ飲んでいただきたいお茶を紹介したいと思います。そのお茶こそ『べにふうき』です。

べにふうきとは?

 べにふうきは、農林省茶業試験場枕崎支場において「べにほまれ」を母親、インド・ダージリンからのアッサム種「枕Cd86」を父親とした交配が行われ、1993年に品種登録されました。日本で初めての紅茶・半発酵茶(烏龍茶)に向けて開発された茶品種です。べにふうきは希少な品種で生産量は少なく、最も栽培が盛んな鹿児島県においても、べにふうき茶の栽培面積は全体の0.5%ほどです。元々紅茶用の品種なので紅茶に仕上げる場合も多く、べにふうきは、かなり希少で限られた量しかありません。そのようなべにふうきですが、花粉量などのアレルギー症状を軽減する効果があるとして注目されているのです。

べにふうきの抗アレルギー効果とは?

べにふうきを緑茶として製造することで「メチル化カテキン」というべにふうき特有の渋味成分が多く含まれていることが特徴です。「メチル化カテキン」はカテキン類にメチル基がついたもので、これにより細胞膜との親和性が高くなるため、メチル化カテキンは細胞質内に入りやすい性質を持ちます。花粉症などのアレルギー症状とは、アレルゲン(アレルギー原因物質)と病気などから身を守る抗体が皮膚や粘膜(マスト細胞)で反応することで放出されるヒスタミンが原因となって起こる炎症反応ですが、べにふうきのメチル化カテキンはマスト細胞内に入り込んで細胞を刺激しようとする受容体の発現を抑えるなど、ヒスタミンの放出を抑制するなどの効果があります。また、くしゃみ、花粉症、アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を軽減することが1999年に研究で発表され、このメチル化カテキンが抗アレルギー作用を有していることが明らかになりました。「抗アレルギー」という分野で唯一機能性表示を認められたのが「べにふうき緑茶」です。ただし、紅茶として製造された場合は酸化酵素の働きでメチル化カテキンは消失してしまうため、紅茶のべにふうきでは、抗アレルギー作用などの機能性は得られない点は注意したいところです。

 ちなみに、日本を代表するお茶の品種の一つであるやぶきたにはメチル化カテキンはまったく含まれていません。

べにふうき緑茶の効果的な飲み方は?

 メチル化カテキンは高温でないと抽出できないため、熱湯(90℃以上)でいれることをおすすめします。5分ほど煮出すとさらによく出ますが苦くなります。

 また、花粉が飛散する1カ月半前くらい早めに飲むことで症状は効果的に抑えられたという報告もあるので、クリスマスあたり、年末くらいから飲み始めることをおすすめします。

最近、注目されている『べにふうき』なので、ネットなどでべにふうき粉末茶など手軽に取り寄せることができるようになりました。添加物、加工などまったくない緑茶そのままの天然成分なのでメチル化カテキン自体は副作用なく飲めますが、茶葉にはカフェインが含まれていますので、妊婦の方や夜就寝前の飲用などは気を付けつけながらべにふうき緑茶を味わっていただけたらと思います。

伊勢治では、べにふうきを使用した和紅茶が好評です。この機会に一度お試しいただけたら幸いです。

関連記事

コメント

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。