玄米茶

玄米茶といえば、玄米とポップコーンみたいなものが入ったお茶で、香ばしい香りが印象的なお茶と覚えている方が多いと思います。

ここでは意外と知られていない玄米茶の魅力についてご紹介したいと思います。
戦前に、鏡開きのときにできる餅屑を勿体無いと考えた茶商が、これを炒って茶葉に混ぜたのが始まりとされています。最近では煎茶や玉露などを使った高級玄米茶や抹茶入り玄米茶なども販売され、カフェインが少なく飲みやすいとのことで子供からご年配の方までにも人気です。

玄米茶とは

伊勢治の玄米茶

水に浸して蒸して炒った米と弾けさせてポップコーン状にしたものの2種類と、それに煎茶や川柳(青柳)などの番茶を50%くらい混ぜたものが玄米茶です。炒り米の香ばしさと煎茶や番茶のさっぱりとした味わいが楽しめるお茶です。また、米が入っていることで緑茶の使用量が少なくなることから、カフェインも少なくなり小さいお子様やお年寄りの方までおすすめできるお茶です。

カフェインの量について

カフェインの量は煎茶に比べ半分程度になります。100gあたり煎茶が20mg程度である中、玄米茶は10mg程度となります。(日本食品標準成分表 2015年版出典)少ないからと言って2回玄米茶を淹れたら煎茶と同じになりますのでご注意ください。

玄米茶の効能

体に良い玄米茶ですが、具体的にどのような効能・効果があるのでしょうか?
まず初めに、高血圧を予防するなど生活習慣病や風邪などの予防に役立つ効能です。

お茶と玄米のW効果

玄米茶にはお茶由来のカテキン、テアニンと玄米由来のGABA、γ-オリザノールなどが含まれています。これら成分に共通する効能には、血圧の上昇を抑制して高血圧を予防する働きがあります。更にGABAにはコレステロールの増加を抑える働きがあるので、動脈硬化や糖尿病、肥満などの生活習慣病の予防に効果が期待できます。また、ポリフェノールの一種であるγ-オリザノールにもGABAと同様に生活習慣病の予防の優れ、高血圧予防だけでなく肥満や糖尿病の予防に効果があると注目されています。
またカテキンには抗菌・殺菌作用があり、風邪や食中毒の予防にもなります。さらに、玄米茶に含まれるビタミンB群は疲労回復に役立つので、玄米茶を飲むだけで疲れ知らず、病気知らずの健康な体に近づけることができます。

女性にもおすすめの効果

ほかに女性に嬉しいダイエットやアンチエイジングに対する効能があります。玄米茶は現代人に不足しがちな大切な栄養素を多く含んでいます。ダイエットに必要不可欠な食事制限。栄養が偏ってしまう恐れのある食事制限中も玄米茶と合わせれば質の高い栄養を得ることが可能です。また、カテキンには悪玉コレステロールを減らし、脂質の吸収を穏やかにする働きもあります。このような玄米茶の効果効能はダイエットにもつながるであろうといわれています。

その他の効果

茶葉のポリフェノールであるカテキンやタンニンには抗酸化作用があります。
抗酸化作用には老化の原因である活性酸素を抑える効能があるので、アンチエイジングや病気の予防に効果的です。そして豊富に含まれているビタミンには肌の老化・シミ・シワ・たるみの防止、コラーゲンを生成する効果があり、美肌効果も抜群です。
最後にリラックス効果です。
お茶のうまみ成分であるテアニンには脳の興奮を抑え緊張を和らげる効能があります。
女性の月経前症候群(PMS)の憂鬱感の改善にも効果があるようです。またGABAや玄米茶の香ばしい香りがリラックス効果を促します。
以上のように、玄米茶には若々しさを保つために必要な成分がたくさん含まれています。

玄米茶の淹れ方

玄米茶をおいしく飲むための淹れ方についてご紹介します。
玄米茶の香りを引き出すために必ず高温のお湯(95度)、浸出時間30秒ほどで淹れることをおすすめします。玄米茶は、旨み、渋み成分が少ないため高温で淹れても問題ありません。

簡単に美味しく淹れることができ、飲むだけで良いことだらけの玄米茶、ぜひ食生活の中に加えてみてはいかがでしょうか?

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