新茶
4月から5月になると店頭には『新茶』と書かれた茶葉やペットボトル緑茶飲料が並べられるようになります。初物なんだろうな?とわかると思いますが
そもそも『新茶』とはどういうお茶のことなのでしょうか?
新茶とは

そもそもお茶は1年間で2回から3回収穫されます。その中で、4月から5月頃はその年に育った最初の茶葉が収穫されるシーズンです。この時期の最初に生育した新芽を摘み取って作ったお茶のことを『新茶』と言います。
また、新茶はその年の一番最初に収穫されることから一番茶とも呼ばれます。それより後に生産されるお茶を二番茶・三番茶と呼びます。
一番茶の収穫の時期は地域によって異なりますが、温暖な鹿児島県から収穫が始まり、4月の上旬から5月の中旬頃が一番茶の収穫時期です。
新茶って美味しいの?
では、新茶である一番茶と二番茶・三番茶は何が違うのでしょうか?
冬の間ずっと養分を貯え、春の芽生えとともに成長する新芽で作った新茶には、うま味成分であるテアニンが多く含まれます。また、苦味や渋味成分のもととなるカテキン類のタンニンなどが少ないため、うま味を強く感じられるお茶になります。
その一方、二番茶・三番茶から作られたお茶はテアニンが少なくカテキンが多いことから、新茶よりも渋みを感じやすくなります。
また、新茶は若く柔らかい葉であるため、新茶には若葉特有のさわやかな香りがあります。まさに、新茶の時期にしか味わうことのできない香りです。

新茶の美味しい淹れ方
新茶は、渋みや苦み成分が少なく旨み成分が多く、若葉特有のさわやかな香りを持っています。さわやかな香りや渋みを楽しみたい場合には、やや熱めの80度くらいの湯で30~40秒ほどでさっと抽出してください。
存分に旨みを楽しみたい場合は、お湯を70度くらいまで冷ましてからじっくり1分くらい抽出するとよいでしょう。
また、最後の1滴にうまみ成分が詰まっているといわれており、最後の一滴まで注ぎ切ってください。
その年の初物である新茶

古代より、その年に初めて収穫された食材を食すると福を呼び込み、新たな生命力を得ることができると考えられており、初物は縁起が良いものと言われてきました。昔から、「新茶を飲むと一年間無病息災で過ごせる」という言い伝えもあるほどです。
縁起物とされ、栄養価も高く、さわやかな旬の味わいが堪能できる『新茶』を、ぜひ旬なこの時期に楽しんでみてはいかがでしょうか?
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